陶芸家

細野利夫の世界

世界の中の小さな島国・日本。
その中のさらに小さな島・佐渡島。

そんな小さな陽の当たらない様な場所に生まれ、たまたま親の家業を継ぎました。
何の躊躇(とまどい)も無かった訳も無く寧ろ拒絶感さえありました。
そんな私が陶芸にのめり込んでしまったのは今でも不思議な気がします。

宇宙の輝きにも似た妖しげな国宝の茶碗『曜変天目』に出逢ってしまったからです。

いつの日かと思いつつ困難な道である事は最初から理解していましたし、回り道から始めようと家業を大事にしながら少しづつ近づけたらと良いのではと考え進んで来ました。

油滴天目、木の葉天目、青瓷…全てが一つの夢に向かっての事です。

夢は未だ未だ先にあり、追いかけても追いかけても届きませんが作陶できる環境に感謝し一歩づつでも近付きたいと思います。

プロフィール

名前:
細野 利夫(ほその としお)
出身:
新潟県佐渡市
趣味:
旅行

【陶芸家から一言】
無名異焼を手に持って触れて、土の温かみ、繊細な質感をきっと心地良く感じて頂けると思います。
一人でも多くの方に魅力が伝わると嬉しいです。
佐渡にお越しの際は、是非「玉堂窯元」にお立寄り下さい。

主な技法

全ての釉薬や技法は、独自の調合および焼成法によるもので、地元の素材を原料にする為に再現性がむずかしく、日々、試行錯誤の連続です。

主な技法の種類としては、次のようなものがあります。

  • 無名異窯変
  • 油滴天目
  • 木の葉天目
  • 青磁
  • 月白(げっぱく)
  • 辰砂(しんしゃ)
  • 志野
  • 焼締窯変
  • 織部
  • 黄瀬戸
  • 釉裏紅(ゆうりこう)
  • 粉引(こびき)
  • 灰釉
  • ビードロ
  • 玳玻盞(たいひさん)
  • 鉄赤(てつあか)
  • 鈞窯(きんよう)
  • 結晶
  • ラスター
  • その他

経歴

これまでの経歴を年代別にご紹介いたします。

昭和28年 新潟県佐渡郡畑野町に生まれる
昭和51年 3月 大学(経済学部)卒業
昭和51年 4月 新潟県工業技術センター(窯業)にて研修
昭和51年 9月 通産省・名古屋工業技術試験場瀬戸分室にて釉薬研究
昭和54年 10月 愛知県常滑にて陶磁器研究
昭和55年 4月 佐渡に帰郷 家業の玉堂窯元に入る
昭和56年 5月 第36回新潟県県展 入選
昭和56年 10月 第10回芸術美術展 入選
千葉ショッピングセンターギャラリーにてグループ展
昭和57年 5月 第37回新潟県県展 入選
昭和57年 10月 第11回芸術美術展 入選
昭和57年 10月 佐渡総合美術作家展に出品 (佐渡博物館)
昭和58年 3月 細野玉堂親子展 (両津観光センター)
昭和58年 3月 佐渡青年作家陶芸展に出品(両津公民館)
昭和58年 4月 大和デパート上越店アートサロン 『百碗展』
昭和58年 4月 大和デパート長岡店 『越佐の新鋭陶芸作家展』
昭和58年 5月 大和デパート新潟店 『越佐の七窯陶芸展』
昭和58年 5月 第38回新潟県県展 入選
昭和59年 5月 第39回新潟県県展 入選
昭和60年 5月 第40回新潟県県展 入選
昭和61年 第1回新潟陶芸展 出品

以後、個展・展覧会などの出品中止
家業(作陶)に専念し、作品は自店舗のギャラリーにて発表